イントロダクション

FireDucksはpandasと同じAPIを持っているため,pandasのドキュメントや解説記事に記載されている内容をそのまま利用することができます.LLMでpandasのコードを出力し,FireDucksで動かすこともできるでしょう.

このユーザーガイドではFireDucksをより詳しく知りたい方に向けて,内部の仕組みや知っておくと役立つことを解説します.特に以下の項目は,pandasに慣れた方が違和感を覚えそうなポイントです.

  • 実行モデル
    • pandasに慣れている方にとっては,pandasとFireDucksの実行モデルの違いが気になるかもしれません.「実行モデル」ではこの違いについて解説しています.
  • pandas互換性
    • FireDucksは大部分でpandasとの互換性を保っていますが,pandasとの完全な互換は目指さない方針を取っている部分もあります.「pandas互換性」では特にpandasとの互換性を捨てている部分に注目して解説しています.
  • 外部ライブラリの利用
    • 上で述べたようにFireDucksにはpandasとの完全な互換は目指していない部分もあり,pandasのデータを受け取る別のライブラリにFireDucksのデータを渡すと動かない場合があります.そのような場合にはデータをpandasの形式に変換して問題を解決することができます.